『源氏物語』 光源氏

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『源氏物語』 光源氏

1000以上前の日本人の結婚観が分かる物語

『源氏物語』は、平安時代中期(1000年ごろ)に成立した日本の長編物語です。
中宮藤原彰子に仕えていた紫式部が、宮廷で起こることをヒントにして書き上げたといわれています。
一説には光源氏のモデルは、藤原氏をゆるぎない地位に押し上げ、栄華を築いた藤原道長のことではないかと言われています

 

この物語がつくられたことにより、天皇と皇族、そして宮廷にすむ貴族たちの衣食住がよリ明確に分かるようになったといわれています。
そして、恋や浮気、不倫に悩む姿から、日本人の結婚観などもか今見えます。

 

あらすじ

主人公の光源氏の理想の女性は、天皇である父(桐壺帝)の新しい妻(藤壺中宮)でした。
その藤壺中宮は、自分が誕生して間もなく亡くなった母親(桐壺更衣)にとてもよく似ているといわれて、母のように慕っていました。

 

光源氏が大人になった後、なかなか会えなくなった藤壺中宮にますます恋焦がれ、一度の機会があり結ばれて、子ども(のちの冷泉帝)まで生まれます。

 

藤壺中宮の面影を求めて、葵の上、紫の上、明石の方、花散里、空蝉、軒端荻、夕顔、などなど様々な女性たちと付き合います。

 

このうち紫の上は藤壺中宮の姪であり、少女時代の不遇な身の上を知って養育を引き受けたあと妻となり、妻たちの中でも最も寵愛される存在になりました。

 

のちに天皇となる冷泉帝の存在に、藤壺中宮と光源氏は父をだましているという思いにかられます。

 

数年後、大人の落ち着きを見せ始めた光源氏の元に、兄(朱雀院)が娘である女三宮をもらってほしいとつれてきます。
身分の高異女性のため正妻という立場になるが、紫の上を悲しませたくないと思いながらも引き受けてしまいます。

 

紫の上はショックのあまりに病気になっていまいました。
この病から先、紫の上は、ほとんど病床にいることになります。

 

まだ幼い少女だと女三宮に対し父親のように接していたら、息子の友人である柏木に寝取られて子どもまでできてしまいます。

 

若い頃に自分がした行い(=父親の妻を寝とる)を、老いてから自分もやられて、父親の気持ちを経験することになるとは、とわが身を振り返ります。

 

光源氏は世の無常を悟り、出家を志します。
やがて源氏の死をにおわせた文章と共に、物語が終焉を迎えます。

 

一見単純な、恋愛と男性の立身出世物語に見えますが、「栄あるものは滅びる」「因果応報」「無常」という、仏教思想が根底にある物語です。

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