自分の子供か不安…DNA鑑定のやり方と問題点
「DNA鑑定したところ、親子関係が0%だとわかった」という女優の喜多嶋舞さんと元・光GENJIの大沢樹生さんの子どものニュースがワイドショーを賑わしたり、子どもを取り違えられた父親の葛藤を描いた 福山雅治さん主演映画『そして父になる』が話題を集めたり、2013年末には東京・江戸川区の60歳の男性とその兄弟らがおよそ60年前の昭和28年に生まれた病院で取り違えられた裁判が話題になったりして、にわかに注目を浴び始めたのが家族関係を調べる意味での『DNA鑑定』です。
これは、人間の遺伝情報が含まれるDNA(デオキシリボ核酸)を調べて生物学的に親子かどうかを判断するという調査方法です。
綿棒で軽く口の中をこするだけで、鑑定に必要な細胞を得ることが出来、またインターネットから申し込みができる業者も登場しました。
料金は1回につき数万円から10数万円とされております。
こうした事件がテレビで報道されて認知度が高まるにつれて、利用者や問い合わせが増えているといいます。
鑑定を行う際の注意点
手軽に調査できるが、鑑定結果によっては、本人のみならず家族の人生を大きく揺るがすことになりかねません。
今回大きく報道された、女優の喜多嶋舞さんと元・光GENJIの大沢樹生さんのケースも、60年越しの家族となった裁判のケースも、かかわったすべての家族に激震が走っています。
調査については、本人はもちろん十分な注意が必要と考えられます。
片親がDNA鑑定を勝手に行うのは違法?
目的により、違法ではない。たとえば生物的な親子関係を確認することが目的であれば違法とは言いにくいでしょう。
しかし、本人やもう片親親から反対されているにもかかわらず強行するのは、プライバシーの侵害になる可能性があります。
調査をするのが親権のあるものであれば、ここはクリアできる可能性が高いでしょう。
子のDNA鑑定は、母親のプライバシーの侵害になる?
子のDNA鑑定をすることで、母親のプライバシー情報がばれることがあります。
たとえば被験者が不貞の子どもであった場合などです。
しかし、父子関係を否定したことで結果的に子どもが動揺したのだとしたら、それは調査を行ったことがトラブルの問題ではなく、婚姻関係を結んでいるはずが、他の人と性交をし妊娠・出産をしながらも、検査の結果が出る時まで隠してきた妻側に責任があると言えます。