『ベルサイユのばら』マリー・アントワネット

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『ベルサイユのばら』マリー・アントワネット

フランス人にも認められたフランスを舞台にした恋愛漫画

池田理代子さんの漫画『ベルサイユのばら』は、フランス革命前から革命前期を舞台に、実在する人物であるフランス王妃マリー・アントワネットとスウェーデン貴族のハンス・フェルセンとの悲恋と、架空の人物男装の麗人オスカルの人生を描いた物語です。
フランス王妃マリー・アントワネットとスウェーデン貴族のハンス・フェルセンとは、実際にも愛人関係にあったといわれています。
しかし、よりドラマチックに作り上げられ、宝塚の舞台演目としても1974年から現在まで繰り返し演じられている『ベルサイユのばら』のキャラクターということでご紹介します。

 

マリーとフェルゼン

物語はルイ14世が「太陽王」と呼ばれ、絶対王政の最盛期で輝いていた時期から、フランス革命の転機を迎えるまでの時代です。
オーストリアの女王であるマリア・テレジアがオーストリアという国を守るために、娘のマリー・アントワネットをフランス国王ルイ16世の元へ政略結婚で差し出しました。

 

結婚当時15歳のマリーは、政治にも疎かったため、その美貌と若さでフランス国民に受け入れられました。
しかし、付き人と引き離され、着ていたドレスも変えさせられ、まさに身一つでフランスの王室に輿入れしなくてはならなかったマリーは寂しさを感じます。
生活習慣も異なり、文化も異なる毎日で、母親に毎日のように手紙を書いてはその身を嘆いていました。

 

ルイ15世がはやり病の天然痘で亡くなり、まもなくルイ16世が即位します。
しかし、人当たりはいいが、君主としてのリーダーシップや決断力はなく、トラブルがあるとすぐ趣味の錠前づくりに逃げてしまう、情けない男でした。

 

一方で、マリーは王妃になったことで、今までのうっぷんを晴らすかのように、無邪気に権力を使い、賭博や趣味などに無尽蔵に財力も使っていってしまいます。

 

美貌とお金を持っていたことから、マリーはは宮廷内のファッションリーダーだと持ち上げられ、連日のようにパーティーを開きます。そこで、スウェーデン貴族のハンス・フェルセンと出会い、恋に落ちます。
フェルゼンはフランス滞在中に親友となったオスカルに、「アントワネット様を守ってあげてほしい」と告げ、オスカルも二人の仲を知ります。

 

二人の不倫は、半ば公然の仲となりました。
マリーはフェルゼンが帰国したことに取り乱して悲しみにくれて、国民への愛想や政治の事などは考える余裕は全くなくなります。
弱腰のルイ16世は、分かってはいてもそんなマリーを受け止めきれません。

 

結婚してから8年ほど経ってからようやく子どもが生まれましたが、ルイ16世もマリーも子どものことを考えることはあっても、国の将来を考えることはほとんどありませんでした。

 

その間にも悪友たちの誘いなどで散財は続いていきます。
また、首飾り事件というマリーの名を語った詐欺事件が起きたことで、被害者でありながらも、ますますマリーの名は民衆から嫌われていきました。

 

次第に国の財政はひっ迫し、政治を顧みない王族たちから人民の心は離れていきました。
そして、ついに反乱軍(民衆)が決起し、大きな暴動が起こります。
ようやく情勢に気づいたルイ16世と一家は立ち向かうよりも亡命を試みます。
このときに王家の一族を助けに現れたのはフェルゼンでした。

 

フェルゼンとマリーはは久々の再会にもかかわらず、愛を語りあうことはできませんでした。
ルイ16世は2人が自分を裏切り、愛し合っていることを知っていながら、フェルゼンの協力を感謝してその場を去ります。

 

しかし、あともう少しで国境というところで民衆に見つかり、一家は「国を捨て逃亡しようとした罪人」としてパリまで連れ戻されてしまいます。

 

国王一家はばらばらに幽閉され、フランス革命の名のもとに、ルイ16世およびマリーはギロチンで処刑されました。

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