人間関係の距離感が取れないアスペルガー症候群
発達障害のひとつである、アスペルガー症候群(Asperger Syndrome)は、本人の興味や関心、他人とのコミュニケーションについての、こだわりが強く見られるものとして認識されています。
見た目や言動にある程度の一般性を持つために子どものころは本人に発達障害のケがあることが認識されず、大人になって社会に出て、働き始めたり家庭を持つことで他人との差異が明らかになるというケースが増え始めました。
アスペルガーなどの発達障害を持つ人たちが大人になって結婚をした後に、自分のものと他人のものとの区別がつきにくく、また発言が非常に直情的であることから浮気を疑われるケースがあります。
なお、ここではアスペルガー症候群を浮気に似た状況を作り出す原因の一例として紹介していますが、似たようなケースが見られても、必ずしもアスペルガー症候群ではないケースも散見されます。
一つの内容だけで決めつけることをなく、書物やウェブサイトで特徴を確認した後は、専門医の診断を仰いでください。
大人になってからのアスペルガー症候群のトラブルが分かりやすい書物として、下記の漫画をご紹介します。チェック項目や専門医の紹介も掲載されています。
タイトル:旦那(アキラ)さんはアスペルガー
著者:野波 ツナ
監修:宮尾 益知
出版社:コスミック出版
また、文章で説明されたものとしては国内の書物よりも、海外本を翻訳した物の方が、持って回った言い方ではなく、わかりやすいストレートな表現のままに読めるのでおすすめです。
下記に一つおすすめの本をご紹介します。
タイトル:アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得
著者:ルディ・シモン
イラスト:エマ・リオス
翻訳:牧野 恵
パートナーとの浮気の認識のズレ
アスペルガー症候群の特徴の一つとも言われていますが、他人との距離感がつかめず、また他人のものであっても自分のものであるかのように扱うという心理性トラブルがあります。
その人はたとえば、パートナーが目の前にいるような場であっても、昔から親しくしていたからという理由で、他の異性との距離が近くいたりします。それは他の人たちから見れば、まるで浮気をしているように見えて、パートナーの周囲には忠告を促す声がたくさん届くかもしれません。
また、家族の友だちとの関係について、その家族を通すべきだというコミュニケーションの方法が分かりません。直接その友だちに面倒事をかけてしまうことで、友だちを含めて家族が困惑するというちょっとした食い違いが生じることが多々あります。