承認欲求が強すぎる若者の社会問題

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承認欲求が強すぎる若者の社会問題

 

世間を揺るがすほどの悪事ではなくても、周囲の人たちにちょっとした波風を立てることで注目を浴びたいと思う人がいます。
今日は何をしたとか、誰と遊んだとか、どこへでかけたとか、わざわざFacebookやTwitterに投稿する意味があるのだろうかと思うような投稿が良く見かけられます。

 

しかも、その写真を撮影している様子をみると、「FacebookやTwitterに掲載するために」と目的の主従関係が逆転し、多少無理をしていることも多いのです。

 

中には「自分一人の胸の内に秘めておけばいいのに」と思うような内容や、「実際のキャラクターと、FacebookやTwitterでのキャラクターがちがってる」というような違和感を覚えることも少なくはありません。

 

そういったような投稿に上げられた内容について、他の人たちから反応がないとそれを不満に思う人も多いようです。
特に他のSNSであるmixiは、投稿が掲載されているページを訪問したかどうかが分かるような「足あと」という仕組みがあります。

 

また、TwitterやFacebook以上の盛り上がりを見せているSNSの「LINE」では、読んだことが分かるような「既読」マークがありました。この機能により読んだのに反応をくれない人へ、怒りの気持ちさえ抱くという人がいます。

 

投稿内容にはどのような内容ならば「いいね」数を稼げるか考えた末の工夫が見られるため(他のトラブルについては考慮が見当たらないケースもあるが)、ますます何も反応しない(スルーする)人に対する人たちへの不満を募らせるということが、悪循環として起こっているのです。

 

これについて、インターネット上という誰もが簡単に有名になれる舞台を手にした私たちは、かつての人たちよりも「人に認められたい」という欲求が強いのではないだうかと思われます。

 

そしてちょっとした悪事は仲間を含めて、人々の関心が高く、もっとも手を出しやすい悪事の一つが「浮気」なのです。

 

承認欲求が強すぎる若者たち

内閣府が2010年に行った「国民生活選好度調査」によれば「幸福度を判断する場合重視した事項」について、15~29歳の若者の60.4%が「友人関係」と答えています。

 

これは他の世代に比べて突出して高いすうちであり、この年代の若者たちにとって「仲間からの承認」が得られることこそが最大の幸福の条件と言えるでしょう。

 

これについて精神科医で評論家の斎藤環さんが、上梓した著書『承認をめぐる病』(日本評論社)の中で、最近の若者たちがが「衣食住」よりも「承認」を求める強い欲求を抱えていることを、さらに具体的に指摘しています。

 

この著書によると、「ひきこもり」、「ニート」、「新型うつ」から就職活動の悩みの相談に至るまでどこにでも、「承認」の問題がみてとれるといいます。

 

たとえば、彼らが働くための理由は、社会人としての義務でも、生活のためでもないのがはっきりしています。まだまだお金を稼ぐことが出来る親の庇護の下に、自分は働いていないと「知り合いや仲間たちから認めてもらえないから働く」という姿勢が見られるというのです。

 

斎藤さんによると、ひきこもりの臨床経験からも、多くの若者はたとえ経済的に不遇であっても、人からの承認さえあれば、幸せになれるとしています。一方で、現代にあっては、幸福の条件として「承認」の地位が高くなりすぎていると懸念を指摘しています。

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