日本夫婦の問題、性行為のレスによる別れ
性行為レスのカップルや夫婦の悩み相談は、年々増えています。
性行為レスに至った原因は下記のようにさまざまです。
- 年齢的なものから、男性のものがたたなくなってしまった。
- ストレス的なものから、男性のものがたたなくなってしまった。
- 一緒にいる時間が長すぎたせいかマンネリし過ぎて気持ちが萎えてしまった。
- 相手がいつまでも性行為に積極的だが、自分ではそろそろやめたいと思っている。
- 相手が望む、SMや道具を使ったプレイをしたくない。
- 相手が望む、苦しい体位のプレイをしたくない。
- オーラル性行為やアナル性行為などのプレイをしたくない。
- 相手が望む、3人以上のプレイをしたくない
- 仕事が忙しすぎて、性欲どころか体力もなくなっている。
- 性行為パートナーとしては魅力的に思えなくなってしまった。
- 若いころと比べて体力が減ってしまった。
などなど。
自分に理由があると思っている人や、相手に理由があると思っている人、時間がないからと思っている人などさまざまです。
また、性行為レスな関係を直したいと思い、その理由を浮気をされたり、別れたりするのは嫌だからと、気に染まない性行為を続けているという、パートナーには知られざる悩みも多く存在しています。
そういった悩みには、お互いの不一致を理解しない限りは、根本的な解決を見ることはないでしょう。
性行為レスの定義
ちなみに、性行為レスとはどういった状態をいうのでしょうか?
日本性科学会(JSSS)が1994年に定義したところによると、「性行為レス」とは「病気など特別な事情がないのに、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」を指します。
しかし、実際には「夫婦やカップルのうち、どちらかがセクシュアル・コンタクトをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」も含めて「性行為レス」と呼ぶのが一般的な解釈とされています。
ここでいう「セクシュアル・コンタクト」には、キス、ペッティング、裸でのベッドイン、など性行為に至るまでの愛情表現も含まれています。
さらに、3ヶ月間性行為を行わない状態は、医学的にも性行為レスと呼ばれます。
2001年の朝日新聞の調査では性行為が全くないカップルが、20代で11%、30代で26%、40代で36%、50代で46%だと報告されています。
さらに、2006年度の厚生労働省と日本家族計画協会が行った共同調査によると、日本人既婚者の34.6%が1ヶ月以上性交渉がなく、いわゆる性行為レスであるといわれています。また、45歳以上は45.5%となっていました。